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ノルウェーの漁港ボートスフィヨルに学生がつくったサウナ 解体材の骨組みが船体を思わせる

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ノルウェー有数の漁業の町ボートスフィヨルの港に、再利用した木材の骨組みで囲まれた細長いコミュニティサウナと公共デッキ「スクローゲ」ができた。設計と施工を担ったのは、ノルウェー科学技術大学(NTNU)の「デザイン・イン・コンテクスト」課程で学ぶ学生15人の設計チーム、レア・コレクティフである。

何が起きたのか

名前はノルウェー語で船体を意味する。全長40メートルの建物は船の骨組みを手本にし、誰でも座れる場所、サウナ室、たき火台のあるテラスを備え、水際の岩場を見下ろす。案は15人がそれぞれ出した15案から始め、議論を重ねて3案に絞り、最後は投票で決めた。

構造のほぼすべてに、町が解体した建物から出た木材を、長さを生かしたまま使った。最大の特徴は19の木の門形フレームの列で、港の側へ傾けて斜めの屋根をつくり、その屋根が南側に延びて通路と座る場所を覆う。通路は西の入口とたき火台から東端のサウナまでを結び、途中に更衣室とシャワーがある。15平方メートルのサウナだけは新しい木材でつくり、外は濃い茶色、中は淡い色のカバノキで仕上げた。外に置くベンチや机、椅子も、建物の角張ったフレームに合わせて座面と背もたれを傾けた。

背景

チームは、海と陸が出会う線がこの敷地で最も面白いと考え、サウナを冷たい海の近くに置いて、将来は海に入れるようにしたかったという。長い建物で敷地を二つに分け、荒々しい海側と、陸と南に向いた守られた側をつくった。風が強い日でも、壁に守られて南の日差しを楽しめる。木のフレームが並ぶ姿は魚の骨や、名前のとおり船体を思わせる、とチームは話す。

日本にとっての意味

日本でも、解体で出る木材の扱いは法律で決まっている。環境省によると、建設リサイクル法は木材を特定建設資材の一つとし、床面積80平方メートル以上の建物の解体などで、分別して解体し、再資源化することを受注者に義務づけている。再資源化が難しい場合は、焼却による縮減も認められている。

国土交通省の資料によると、建設工事で出た木材の「再資源化・縮減率」は2018年度に96.2%だった。ただし、同省中部地方整備局の解説によれば、法律の言う再資源化は、材料として使える状態にすることか、燃料として熱を得られる状態にすることで、廃材をそのまま使うことは含まない。木材で例に挙がるのは、ボードの原料や燃料にするためのチップ化である。スクローゲのように解体材を長いまま骨組みに使い直す方法は、この物差しには入ってこない。