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IKEA、英国とアイルランドで自社製品の中古を個人間で売買できるサイト 新品より平均6割安

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スウェーデン発祥の家具大手IKEAが、英国とアイルランドで、使い終えた自社製品を個人どうしで売り買いできるオンラインのマーケットプレイスを現地の10月7日に始めた。IKEAによると、ここで売られる品の価格は、同等の新品より平均で6割ほど安い。

何が起きたのか

利用できるのは会員プログラム「IKEA Family」の会員で、出品は無料。出品できるのはIKEAの製品で、マットレス、家電、食品は除く。売り手が手元の品をスキャンすると出品ページがつくられ、サイトが価格の目安と製品の写真、正確な寸法を用意する。組み立て説明書や手入れの情報も添えられる。

品物が売れると、売り手は代金をそのまま受け取るか、15%上乗せしたIKEAの買い物券で受け取るかを選べる。買い手にとっては、すでに販売を終えた製品を手に入れる場にもなる。

このサービスは2024年にマドリードとオスロで試験的に始めた。廃棄物を大きく減らし、世界的に生活費が上がるなかで、新品より安い選択肢を用意する狙いがあるという。

背景

IKEAが英国で行った消費者調査では、英国の成人の87%が中古品を買っていると答えた。IKEA英国・アイルランドのサステナビリティ担当マネジャー、グレッグ・ルーカス氏は、人々の家具のそろえ方は変わったと話す。調査では4人に1人以上が、持ち主の来歴や物語があれば中古家具をもっと欲しくなると答えたという。

同社は2021年から、使い終えた製品を店で引き取り、店内で使えるクレジットと交換する「バイバック・アンド・リセル」も続けている。ルーカス氏は、IKEAの製品は長く使い、手入れしながら楽しむようにつくられているとし、店での買い取りと新しいマーケットプレイスが、暮らしの変化に合わせて品物を次の人へ渡す手軽な方法になると述べた。

日本にとっての意味

日本のイケアにも中古品の仕組みはあるが、形が違う。イケア・ジャパンの家具買取りサービスでは、使い終えたイケアの家具を店に持ち込むと、状態に応じた金額をプリペイドの「リターンカード」で受け取る。IKEA Familyの会員は査定額が10%上乗せされる。買い取った家具は状態を確かめたうえで、店内の「サーキュラーマーケット」で売り直す。客どうしが直接売り買いする場は設けていない。

日本では、個人間の中古品の売買はすでに大きな市場になっている。環境省の調査によると、2023年のリユース市場は3兆1227億円で、うちネットを通じた個人間の売買が1兆3284億円を占めた。商品別では「家具・家電」が2775億円だった。英国の新しいサイトは、価格の目安や寸法、組み立て説明書をメーカー自身が用意する点で、一般のフリマアプリとは異なる。