ガーナ、BRICS加盟を正式申請へ 内閣が承認 インドに後押し要請
ガーナの内閣が、新興国グループ「BRICS」への正式な加盟申請を承認した。ガーナ外相がインドの外相との会談の際に発表した。外相はインドにも加盟への支持を求めたことを明らかにし、今回の動きは自国の経済・外交関係を多角化する狙いだと説明した。インド外相はガーナの意欲に理解を示したものの、加盟の是非はBRICS全体で検討する必要があると述べた。
何が起きたのか
ガーナ外相は、インドの外相との会談でBRICS加盟申請の承認を公表した。ガーナはこれまでにインドに加盟への支持を求めていたという。外相はこの申請を、ガーナの経済的・外交的なパートナーシップを広げる取り組みの一環と位置づけた。
これに対しインド外相は、ニューデリーとしてガーナの意欲を支持する姿勢を示しつつ、加盟の是非はBRICSという枠組み全体で検討する必要があると述べた。一国の支持だけでは加盟が決まらないことを示す発言である。
背景
BRICSはブラジル・ロシア・インド・中国の4カ国が始めた枠組みで、のちに南アフリカが加わった。近年はエチオピア・イラン・インドネシアなどが新たに参加し、エジプト・アラブ首長国連邦(UAE)も加盟国に名を連ねる。グローバルサウスと呼ばれる新興国・発展途上国を束ねる枠組みへと広がってきた。
こうした拡大の背景には、既存の国際秩序に不満を持つ国々が、米欧主導の枠組みとは別の選択肢を求める動きがあるとみられる。ガーナのように個別の加盟国に支持を求める働きかけは、ブロックとしての正式な審査に進む前段階の外交活動とみられ、最終的な加盟判断は参加国全体の検討にかかっている。
日本にとっての意味
ガーナが加盟国の一つであるインドに支持を求め、インド外相が賛意を示しつつ加盟はBRICS全体の検討が必要だと留保した構図は、日本が加盟している環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)にも重なる。CPTPPは2026年6月26日の閣僚共同声明で、加入に関する事項を含む全ての決定を引き続き締約国間のコンセンサスにより行うと明記しており、日本を含む12か国の合意なしに新規加盟は決まらない。BRICS加盟国であるUAEとインドネシアはCPTPPへの加入も要請しており、日本はその可否を左右する合意の一角を占める立場にある。同声明の時点で正式な加入手続き中とされるのはコスタリカとウルグアイで、2021年に加入を要請した中国の手続きは進んでいないとみられる。