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エチオピア軍無人機、ティグライのエリトリア軍部隊を攻撃か

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エチオピア軍の無人機が、北部ティグライ州アディグラト近郊に展開していたエリトリア軍部隊を攻撃したと、紛争監視団体と目撃者が伝えた。両国関係の緊張が高まるなかでの軍事行動で、地域で新たな戦争が起こるのではないかという懸念が強まっている。

何が起きたのか

紛争監視団体ACLEDと目撃者によると、エチオピア軍の無人機が現地時間10月7日夜から8日にかけて、ティグライ州北部の都市アディグラト付近でエリトリア軍を攻撃した。ACLEDは「エリトリア軍の部隊と弾薬」を標的とする複数回の無人機攻撃があったとしている。

アディグラトはエリトリアとの国境に近いティグライ州の都市で、エリトリア軍は攻撃の数日前に国境を越えて周辺に展開していたと伝えられている。目撃者は、破壊されて街路から姿を消したエリトリア軍のトラックや、夜間に聞いた大きな爆発音、無人機に攻撃された軍用車両について語った。エリトリア軍は北へ退きつつあるとみられる。使われた無人機の種類は伝えられていない。

背景

エチオピアとエリトリアの間では、2018年にエチオピアのアビー・アハメド首相が和平に動き、国境紛争に終止符を打った。この和平は、その後のノーベル平和賞につながった。しかし2020年に始まったティグライでの内戦では、エリトリア軍がエチオピア側に立って参戦し、両国の協力関係と、ティグライ側との間の緊張という複雑な構図が生まれたとみられる。

2022年11月にエチオピア政府とティグライ側が停戦合意を結んだあとも、エリトリアは合意の当事者ではなく、エリトリア軍がティグライの一部地域から撤退していないと繰り返し指摘されてきた。今回報じられた攻撃に先立ち、エチオピアはエリトリアの外交官10人を国外追放してアスマラの大使館を閉鎖し、両国は10月初めに外交関係を断絶していた。

日本にとっての意味

今回報じられた攻撃は、自国領内に展開する他国の部隊を無人機で攻撃するという運用にあたる。構図としては、日本の防衛力整備計画が無人機導入の目的として掲げる型に近いとみられる。計画は、侵攻してきた部隊の人員や車両を空中から捜索・識別し迅速に対処できる攻撃用無人機を整備すると定め、陸上自衛隊の対戦車・戦闘ヘリコプターの機能を攻撃用無人機へ移管する方針も示している。

令和8年度予算案では、この路線に沿って「近距離で車両等を攻撃する」小型攻撃用UAV(無人機)Ⅰ型の取得が盛り込まれた。1件あたりの金額は小さいが大量に調達される装備にあたる。今回のような地上部隊への無人機攻撃は、日本が整備を進めている装備が想定する任務と重なる面があるとみられる。