2026年10月の記事
-
白色矮星に惑星候補 ハッブルが見つけた死んだ星の生まれ変わり
NASAのハッブル宇宙望遠鏡が、死んだ星『白色矮星』の周りにニオブを豊富に含む惑星が存在する可能性を示す証拠を発見。1999年のデータ再解析から見えてきた第二世代惑星の候補を解説する。
-
ICC、タリバン幹部4人に逮捕状 女性迫害を人道犯罪と認定
国際刑事裁判所がタリバン最高指導者ら4人への逮捕状を公開。女性への制度的な権利剥奪を人道に対する罪とした判断の中身と、日本の難民審査への関わりを解説。
-
5ミリ角のスレート5万枚超で覆った上着 英Vollebak、石の服「Rock Jacket」を試作
英国の衣料ブランドVollebakが、5ミリ角、厚さ0.5ミリのスレート片約5万4000枚を貼った一点物の上着「Rock Jacket」をつくった。木や菌糸、金属に続く素材の実験で、2年後の商品化をめざす。
-
菌糸の防火服、藻とカキ殻のブロック メルボルンのNGV、植物素材のデザイン60点超を展示
メルボルンのビクトリア国立美術館(NGV)で、植物と人の関係をデザインから見る展覧会「Plant Life: The Nature of Design」が開かれている。菌糸で育てた防火服や、藻とカキ殻の廃材でつくった建築用ブロックなど60点以上を並べ、石油由来の素材に代わる道を探る。会期は2027年2月7日まで。
-
紅海のサンゴ、プロバイオティクス投与で熱波の白化を防止
サウジアラビア沖の紅海で2022年の熱波の際、健全なサンゴ由来の細菌を投与されたサンゴだけが白化を免れたと専門誌で報告された。野外での実証は初めて。
-
スペイン、住宅2政令否決で11月に解散総選挙
スペインのサンチェス首相が住宅対策の政令否決を受け、現地の11月29日に総選挙を行うと表明した。87歳女性の立ち退きが抗議と政権危機に発展した経緯を解説する。
-
建物の外観は人を幸せにするか ヘザウィック氏の団体、英国の街並みを測る150万ポンドの研究
英国の建築家トーマス・ヘザウィック氏が立ち上げた団体ヒューマナイズが、グラスゴー大学、英国研究イノベーション機構(UKRI)と組み、建物の外観や街路が人の幸福感に与える影響を調べる150万ポンドの研究を始めた。
-
ネットゼロ銀行同盟の下でも、石炭融資は横ばいだった
国連主導の「ネットゼロ銀行同盟」創設行が2022〜25年も石炭企業への融資・引受を続けていたと独環境団体が指摘。同盟は2025年10月に解散した。
-
衛星で見えた海洋油汚染、年間160万平方キロに
米NGOスカイトゥルースが衛星画像とAIで追跡した結果、船舶などによる油の排出がモンゴル国土をやや上回る面積に及ぶと判明した
-
教習コース跡に麻と石灰の壁の歴史博物館 オランダ・アイントホーフェン、展示用パビリオンの木材を再利用
オランダのスタジオ・マルコ・フェルメーレンが、アイントホーフェンに歴史博物館「ミュージアム・フォンク」を完成させた。外壁は麻と石灰でできたヘンプクリートに色付きの石灰漆喰を塗り、構造には2019年のパビリオンで使った直交集成板(CLT)を再利用した。
-
ゲントのデザイン美術館、建設廃材の白レンガで6階建てを増築 ベルギー最大のデザイン美術館に
ベルギーのデザイン美術館ゲントが改修を終えた。ロンドンのカーモディ・グロークらが、地元の建設廃材からつくった白いレンガで覆う木造6階建ての増築棟を加え、展示室は3700平方メートルになった。
-
エッフェル塔より高い風車、ドイツ東部で全高365mに達する
ドイツ東部ルザーティアで試作風車が全高365mに達した。ハブ高300mで発電量2倍以上を狙う実証機で、11月に稼働開始予定。
-
スイス9館、カメルーン由来6300点超の来歴を共同調査へ
スイス連邦文化庁の助成を受け、9つの美術館・博物館がカメルーン由来の収蔵品6300点超の来歴を共同調査する。取得の経緯や所有者の変遷、カメルーンでの今日的な意味を調べる。
-
香港の酷暑対策、警報だけでは労働者を守れないとの声
香港で記録的な暑さが続く中、熱中症警報が出た後の対応指針に法的拘束力がなく罰則もないことへ批判が強まっている。労働者団体は指針の法制化と職業病指定を求めている。
-
ふたを折りたたむ紙コップ、庭で堆肥に 紙ストローの米企業がプラスチックのふたをなくす
米フロリダ州の企業Nothingが、紙の側面を折りたたんでふたにする、温かい飲み物用と冷たい飲み物用の紙コップをつくった。プラスチックを含まない水性コーティングで、家庭の庭先でも180日で分解するという。紙ストローをプラスチックのコップに挿す売り方への違和感から生まれた。
-
SNSもブラウザーもない子ども向けAI携帯「Freckle」 虫探しの課題を出し、親の監視は最小限に
米スタートアップのFreckleが、7〜13歳向けの携帯電話を発表した。SNSやウェブブラウザー、アプリストアを載せず、公園で虫を探す課題やカメラで生き物を調べる機能で外遊びを促す。親には決めた範囲を出たときや気になる話題に触れたときに知らせるが、行動の記録をすべて渡すことはしない。米国で2026年12月に出荷を始める見込み。
-
永久凍土や湿地など自然の排出、温暖化を最大3割増幅と研究
永久凍土の融解や湿地、淡水、森林火災から温暖化自体によって追加放出される温室効果ガスが、2100年までに最大0.4度の追加昇温をもたらす可能性があるとの研究を解説。
-
オランダの大堤防アフシュライトダイク、2m かさ上げし魚道と自転車道も 約1世紀ぶりに海と湖の魚の行き来を戻す
オランダ北部の全長32kmの大堤防アフシュライトダイクが8年がかりで改修された。7万5000個のコンクリートブロックで全長を補強して2m高くし、1万年に1度の嵐に耐えるようにした。幅15mの魚道で、堤防が約1世紀遮ってきた湖と海の間の回遊も取り戻す。
-
温暖化でエルニーニョは強まるのか サンゴの記録が示す変化
サンゴや樹木の年輪の記録から、エルニーニョの振幅が温暖化とともに強まっている可能性を示す研究を紹介。日本の気象庁の予報との関係も解説する。
-
抗体医薬VYD2311、ワクチンと比べ副反応少なく 米治験
米バイオ企業Invivydの新型コロナ向けモノクローナル抗体が第3相治験で安全性評価を達成。ワクチンとの併用で中和抗体価が2倍超に高まった。
-
エチオピアとエリトリア、外交関係を断絶 ティグライ戦闘激化で
エチオピア北部ティグライ州での戦闘激化を受け、エチオピアとエリトリアが外交官追放と大使館閉鎖を経て国交を断った経緯を解説する。
-
観測史上最強級の恐れ、ペルー沿岸遺跡にエルニーニョの脅威
観測史上最強になる恐れがあるエルニーニョがペルー沿岸の1万件超の遺跡を脅かすなか、数か月前からの警告を生かせなかった政府対応の遅れを解説する。
-
米中西部の七面鳥農場でH5N1相次ぐ、カンボジアでも人感染
米国中西部の七面鳥・鴨農場でH5N1鳥インフルエンザの発生が相次ぎ、カンボジアでは今年6人目となる人への感染例も報告された経緯を解説する。
-
土を3Dプリントした円筒の建物、国境の壁を貫くシーソー ラエル・サン・フラテロの回顧展がサンフランシスコで開幕
米オークランドのデザインスタジオ、ラエル・サン・フラテロの中間回顧展がサンフランシスコのイエルバ・ブエナ芸術センターで始まった。土とわらを現地で3Dプリントした円筒の建物や、米国とメキシコの国境の壁に通したピンクのシーソーなどを並べる。会期は2027年1月31日まで。
-
ホルムズ危機下、英国は風力と太陽光で59億ポンドのガス輸入を回避
ホルムズ海峡の緊張でガス価格が高騰する中、英国は再エネの記録的な発電量でガス輸入を減らし、電気料金の上昇を抑えた実態を解説する。
-
デンマークの旧精神科病院、1888年の病棟が精神医学の博物館に CFメラーが改修
デンマークの設計事務所CFメラーが、フュン島ミデルファートにある旧精神科病院の1888年の病棟を、精神医学の歴史を伝える「マインド・ミュージアム」に改修した。元の建物の明快な空間構成を残し、1階で病院の歴史を、2階で現在の心の健康を扱う。
-
豪州沿岸、2100年までの海面上昇で最大1兆9100億豪ドルの損失試算
豪州の研究者が2100年までの海面上昇と高潮による経済損失を試算。中位排出で約8551億豪ドル、高排出では最大1兆9100億豪ドルに上るとの結果が出た。
-
ハリケーン『ポロ』メキシコに上陸、沿岸部で浸水と倒木
北東太平洋のハリケーン『ポロ』がメキシコ北西部バハ・カリフォルニア・スル州に上陸。カテゴリー2の暴風で沿岸が浸水し、今シーズンの熱帯低気圧活動は平年を上回り、エルニーニョ現象のパターンに整合するという。
-
MI5、中国系研究所が英国とつながる研究者100人超の研究に資金提供と非難
英情報機関MI5が、中国国家安全部と関係する研究所が英国とつながる研究者100人超の研究に資金提供していたと公表。大学に提携の見直しを要請した。
-
マヤ列車の遺構移設、記憶公園めぐりメキシコ考古学者が法的手続き
メキシコの観光鉄道マヤ列車の建設で動かされた47のマヤ遺構が「記憶公園」に集められ、その手法をめぐり当局の考古学者自身が法的手続きを取った。
-
米成人のワクチン接種率、忌避より「案内不足」「アクセス困難」が左右
米国の調査で、成人の9割近くがワクチンを支持しながら接種を試みた人は半数未満。原因は忌避よりも、対象の分かりにくさや予約・入手の壁にあるとみられる。
-
海洋熱波と酸性化が同時発生、40年分の衛星データで解析
衛星と船舶データをAIで統合し、1982〜2024年の海洋熱波と酸性化の同時発生を分析した研究を解説する。
-
ノルウェーの漁港ボートスフィヨルに学生がつくったサウナ 解体材の骨組みが船体を思わせる
ノルウェー科学技術大学の学生15人による設計チーム、レア・コレクティフが、北部の漁港ボートスフィヨルに全長40メートルのコミュニティサウナと公共デッキ「スクローゲ」を設計・施工した。構造のほぼすべてに、町が解体した建物の木材を再利用している。